3月1日、2022年卒の採用情報が解禁された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年から採用フローの多くの割合がオンライン主体となった。周囲の動きが見えづらいなか、リードするのは積極的に情報を取りに行く学生だ。一方企業側も、オンライン活用で多様な学生との出会いを実現している。
大手ナビサイトが一斉に採用情報を公開する3月1日。ここから会社説明会が始まり6月から選考解禁、というのが現行の就活ルールだ。しかし、22卒の選考は例年以上に前倒しで進んでいる。
22卒学生の間では、再び就職氷河期になるのではないかという懸念も広がっていた。しかし実際には業種によってばらつきはあるものの、企業の採用意欲はコロナ禍以前と変わらない企業が多い。
22卒就活の特徴
22卒就活の特徴は、早期化とオンライン就活の定着だ。学生も企業も急遽オンライン対応に追われた21卒に対し、22卒の就活は最初からオンラインがスタンダードになった。合同セミナーやインターンシップ、これから本格化する会社説明会や選考もオンラインが主体だ。場合によっては最終面接まで一度も会社に行かず、自宅のパソコン前で完結するケースもある。
また、大学や会場に行かないことで、周りの動きがわかりづらい。個人の行動や責任に委ねられる部分が大きくなっているため、能動的に動けるかどうかが大事になってくる。
能動的に動く学生の中には周りの動きがわからないからこそ、SNSを活用して積極的に情報共有をしている者もいて、情報収集もほとんどオンラインで行うように就職活動自体も変化しつつある。
学生側が能動的に動けるか否かで差がつくのに対し、企業側はオンライン化への適応力が成否のカギを握る。
これまでにない特徴に、学生主導で進んでいるという点がある。かつての就活は、優秀な学生と早く接点を持ちたい企業がインターンシップを仕掛け、それに対して学生が動くというように、どちらかというと企業主導だった。しかし、オンライン化への適応に関してはデジタルネイティブである学生の方が早かった。
企業側も動画の使用や、学生の立場に立ってオンライン上での接し方を工夫できる情報感度が求められている。
昨年の経験から、企業もオンラインでの採用活動に慣れてきたとはいえ、今までのやり方で行ってきた年数の方が圧倒的に長い。そのため、ZOOMやMicrosoft teamsなどのウェブ会議システムを使いこなせていない場合が多々あり、手際が悪いと就活生の身で、さらにパソコン関係に弱い私から見ても感じるときもあるほどだ。
学生たちの立場からすると、予想外の展開になることもあるかも知れないが、能動的に動いて内定を勝ち取っていきたいところだ。
私も頑張らねば、、、、、、、、
筆・編集部長 髙橋(営・3)
参照
3月8日 朝日新聞 朝刊 オンライン化で「追い風」 22卒就活は情報感度で差がつく
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