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執筆者の写真新聞委員会 亜細亜大学

105分授業を実際に受けてみて

 先日、亜細亜大学の令和2年度の授業日程が終了した。学事日程に関しては新型コロナウイルス感染症や開催予定だった第32回オリンピック競技大会(2020年東京オリンピック)の影響を多分に受けた。


社会では、景気の悪化、緊急事態宣言、新しい日常など、多大な変化があった。亜細亜大学でもオンライン授業やハイブリット授業など様々な授業について様々な変化があり、我々学生生活にも大きな変化があった。





そこで今回は以前の亜細亜大学新聞にて取り上げた105分の授業について、取り上げようと思う。ほかの重大な事項が多く、印象が薄いかもしれないが、今年度が105分授業の始まりである。その為、今年度の振り返りをしつつ、実際の105分授業はどうであったのか考察しよう。


 まず、今年度は4月3日金曜日に入学式が、また同月10日金曜日から前期授業開始の予定だったが、入学式は中止とされて、最終的に5月15日金曜日からの前期授業開始となった。他にも様々な行事が全学期を通じて中止になり、学事日程に記載されている行事で、例年どおりに開催できた学生行事は、ほぼ学生総会のみ。

その学生総会ももともと昨年度までは午後の授業を休校にして、行っていた。それを新たな105分授業の日程では丸1日大学を休校にして行うことを考えており、今年度は105分授業とその他の予定との兼ね合いから過渡期の措置として、4限後に行う予定であった。しかし、結果的には、7月6日月曜日から同月10日金曜日までの複数日にオンラインでアンケートでの実施となり、対面での行事はなかったといっても過言ではないだろう。


 肝心の105分授業についても、多くがオンライン授業になった為に、当初想定されていた形と違ったかもしれない。全学期を通して、オンライン授業が多く、今年度実際に大学に通わなかった学生や中には一人暮らしをやめて実家に戻る学生もいたそうだ。そんな中でも一部はハイブリット授業で後期に対面での授業を行っていた授業もあったようだが、緊急事態宣言の再発令により、すべてオンライン形式に切り替えられた。


 しかし、オンライン授業と一口に言っても、大別して2種類あるようで、1つはZoomなどに代表されるウェブ会議サービスや、事前に収録された動画を視聴する映像型授業と、もう一つがmanaba等にレジュメや課題のみがアップロードされて、自分で小テストやレポートなどに取り組み提出する課題型授業の2種類があった。


 また、それぞれの授業形態で課題や出席に相当するレポート等の提出期限の長さに違いがあったようだ。授業日の内や、2,3日来週の授業までなど差が大きく、学生の中には、ほかの授業と間違えてしまい、課題の提出に遅れたり、未提出になってしまったりした人もいたようだ。


 映像型105分の授業でも、105分ずっと授業をしている先生としていない先生で分かれ、学部の必修授業など専門的な授業においては105分ずっと話している先生がいたり、105分の授業中でも適宜休憩を入れ、授業の範囲が終わると余った時間を学生からの質問の時間に充てるなどの先生や逆に時間が足りず延長する先生がいたりと様々だそうだ。


 このように、様々な形のオンラインの105分授業があったが今回、質問に答えてもらった学生に105分授業の感想を率直に聞いたが、「好きな時間に授業をすることができて時間的制約が減った」「通学のために早起きする必要が無くなった」「オンライン授業は、楽ではあるが友人と会えない」「1限の時間が早くなって起きるのが大変」「1日105分授業4コマになり、取れる授業が減ったが、単位が1日90分授業5コマの時と変わらず、単位が取れる数が減った。」「プリントを印刷する手段がなく、PCやスマホから書き込めるようにしてほしい」「大学だけではないが人と会う機会が減って、精神的に辛かった。」など様々な意見が出た。


 105分授業は今年が初年度の為に、まだまだ改善の余地があるだろう。しかしそのためにも、積極的に学生が教授や大学に意見を出し、大学も学生の意識や問題点などに関して積極的に発信していく必要がある。全員にとってより良いものにしていくために、亜細亜大学が一丸となって取り組んでいく必要がありそうだ。


筆・山口(法4)

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